2022.03.26

統合失調症を抱える現在。過去は障がいに悩んだけれど、今は優しさと温かさに助けられている

こんにちは、Shinichiroです。統合失調症やパーキンソン病などの障がいを持つと、困難なことが多いです。そんな中だからこそ、人の優しさに気付く瞬間は多く訪れます。今、就労継続支援A型事業所で働いていて、その優しさに触れています。難しい時期を過ごしていた昔の自分には「世の中、優しい人は多いんだよ」と言ってあげたいです。

統合失調症やパーキンソン病、思春期妄想症などに悩まされた過去

僕は35歳で「統合失調症」と診断された精神障がい者です。2022年で42歳になります。遺伝性の「パーキンソン病」も患っており、具体的には振戦(手や足がリズミカルに震えること)などの症状があります。また、高校生の頃には「思春期妄想症」で病院にかかったこともあります。

統合失調症とうまく付き合えており、支援を受けられて助かっている

統合失調症などの障がいを負った当初、先ずは「働きながらでも早急に回復させよう」と考えていました。しかしどこかで「回復を諦めている」という、矛盾したことを考えていた自分もいます。でも、就労継続支援A型事業所で支援を受けながら働いている今「統合失調症とは一生をかけてうまく付き合っていきたい」と捉えています。

統合失調症に初めて気づいた時には、誰もが焦りや不安を覚えるでしょう。その点、僕が働いているジルベルトは障がいを持った人を雇用する会社です。統合失調症である僕にも理解をしてくれています。そのため、焦りや不安が少なくて済んでいます。障がい者であるという不自由な状況であることを前提に、一般社会との架け橋になってくれるジルベルトは僕にとってとても助かる存在です。

無理せずに休むことが大切だけど、働くことで得られるものもある

障がいは、風邪のように薬で簡単に治るものではありません。もちろん薬には、精神の安定を促したり筋萎縮を和らげる効果はあります。ですが、無理をしながら働いてしまったら、心の傷が深くなり、長期の静養が必要になることが多いです。実際に、ジルベルトにはそんなパターンを経験した人が多くいます。人生には、休息が必要な場合があります。休むという選択肢を持っておくことも需要なのです。

ただし、障がいというのは、ただただ休めば回復するものでもありません。それは、僕自身が統合失調症を経験した上で気付いたことです。僕は外力により「社会参加」ができて自己肯定感が上がりました。

今は、仕事を通じて成長できた自分に気付けています。これから先、社会で過ごす上で「真面目であること」「人の為に行動できること」「スキルを向上すること」が僕にとってのキーポイントになるのでしょう。

「どんな環境で仕事をしたいのか」が重要だと昔の自分に伝えたい

統合失調症になってしまった時の自分に言ってあげたい言葉があります。「自分が心に傷を負っていることを自覚してほしい」そして「どんな仕事をしたいのか」ではなく「どんな環境で仕事をしたいのかが重要なんだ」と伝えてあげたいです。自分と同じような障がいを抱えた優しい人達に囲まれて仕事ができることは、幸せなことです。

それに、このあいだまで会社の後輩だったスタッフ(サービス利用者)がサポーター(支援員)に昇進して、活躍をしている姿を見れば自然と勇気が湧いてきます。努力が実る瞬間に立ち会えた感動は精神的に支えになるものだと感じています。