2022.01.07

大切な家族と自分。障害者が子育てをするということ

こんにちは、Ayakoです。この記事を読んでいただいている皆さまは「家族」をどのような存在だと考えられていますか?「いて当たり前の存在」「かけがえのない存在」こういった答えが思い浮かぶのではないでしょうか?私も同じ答えです。しかし、双極性障害を持っている私にとって、子育てや家族との関わりが苦痛になってしまうこともあったのです。

この記事では、障害を持った自分と子供との関わり方について紹介していきます。「家族とは何か?」この記事を見てご自身を振り返っていただけると幸いです。

どこにでもいるごく平凡な仲良し家族

私のうちの家族構成は、夫と小学校4年生の娘との3人家族。仲の良い家族で、週末は公園へ行ったりしてアウトドアを楽しんでいます。主人は、大学時代の友人の紹介で知り合い、1つ年下です。かなり波長が合うひとで、結婚して10年程立ちますが仲良し夫婦です。喧嘩もほとんどありません。

主人は、すごく優しい性格ですが「だめなことはだめときちんと叱れる人」です。子育てにおいても、娘が「だめなこと」をしたらその場できちんと叱っています。そんな主人を尊敬しています。

育児はエンドレス。たとえうつ状態でも休めない

仲の良い家族なのですが、私の双極性障害ではたびたび苦労してしまいます。実際に障害と子育ての関係で苦労したことは、やはり自分が「うつ状態」の時の子供のお世話です。

一番きつい時、主人は残業で帰宅が22時過ぎという生活をしていました。そのため、子供と2人きりの状態が多くありました。症状がなんともない時は2人きりでも問題なかったのですが「うつ状態」に陥ると、2人でいることが苦痛で仕方なかったことを覚えています。

例えば、子供が「ブロックで遊ぶ」と言い出したとします。ブロックを上に積み上げていくのですが、ブロックがなくなるとまた最初からやると言い、その繰り返し。この繰り返しがいつまで続くのか、またいつまで相手すればいいのか。怒りに近い感情が湧き上がるのを感じました。「この怒りの先をどこに向ければいいのか。」今、振り返ると怒りの矛先が娘へと向かわなくて、本当に良かったと感じています。

1人じゃない。しんどい時は地域の子育て支援センターを頼って

自分が朝一起きた時「なんだか頭が重い感じがする」「身体がしんどい」といったような症状がでると、大体「うつ状態」になっています。そんな時、周りには誰も頼る人がいなかったので、とりあえず地域の子育て支援センターに行くことにしていました。そこに行くと職員さんもいますし、何かあっても助けてもらえる安心感があります。

子育て支援センターは、月曜~土曜9:00~17:00まで開いていたので、ほぼ毎日のように出向いていました。そこに来るお母さんの中には同じ月齢の赤ちゃんを持つ方もおられ、同じ悩みを共有できて気持ちも随分と楽になりました。

うつ状態に対する備えを。そして支えてくれる家族へ感謝の気持ちを

障害を持って子育てする上で気をつけていきたいことは、自身の体調管理をすること。「少し前の日疲れたな…」などと感じたら、早めに休んだりしています。疲れを翌日に引きずらないように心掛けてます。いつ「うつ状態」になり、動けなくなるか分かりません。そんな時に備えて食料も揃えておくように常日頃心掛けてます。

そして一番大切なことは、一番近くにいる家族の存在を忘れてはいけないということです。

手助けしてもらったことに対して「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えることが大切。感謝の気持ちは、言わないと相手に伝わりません。いつも感謝の気持ちを持って、毎日の家族との時間を大事にしていきたいと思います。