2021.10.30

働くことが薬になった。仕事のトラウマが克服でき、明るい未来を想像している

こんにちは、Shinichiroです。僕は、過去の仕事のせいでトラウマを抱えていました。しかし、今の仕事を通じてそのトラウマが解消されています。僕達が働いているのは「ジルベルト」という会社です。障がい者の就労支援(社会復帰)を担う福祉サービスの会社です。障がい者スタッフ(利用者)への評価は「雇用」を基準値とされているため、スタッフそれぞれ仕事に対する意欲が高く、非常に活気溢れる現場になっています。

様々な仕事があるジルベルトですが、個人的には「工場への派遣」などにやりがいを感じており、業務を通してトラウマが克服でき、自信にも繋がっています。

6年間ジルベルトで働いて、長年のトラウマが解消できた

ジルベルトで働き始めて今年で6年目になります。トラウマが克服できたことを始め「心境」の変化はありましたが、35歳から41歳まで、本当にあっという間でした。でも「学び」という観点では、もっとできたことがあったかな…と思い返すこともあります。

また、できることとできないこともわかるようになりました。できることは、例えばトラウマがあった工場での作業も、真摯に向き合えるようになっています。そして、今では前向きな「居場所」であると感じています。できないことは敢えて書きません。いつかできるようになるかもしれないからです。

トラウマ解消と共に新たな学びや収穫を得た

ジルベルトで6年間働いて、以下の2つの学びを得ました。

  1. 今までの経験とは仕事の仕方が異なる事
  2. 以前に感じた孤立感とは無縁だという事

これらのことを知れたことは、6年間働いてきての大きな収穫でした。

1.今までの経験とは仕事の仕方が異なる事

例えば、ジルベルトより前に従事していたオペレーターの仕事は、このような感じ。

工場の裏の倉庫まで行き、銅版のロットを確認して、また別の倉庫に原紙を取りに行く。機械操作するがリスキーな現場だったため、安全第一かつ先読みの判断で対応する。

それに対して、今ジルベルトで請け負っている工場での作業はこのような感じです。

タオルを液体に付け、干す。その干したタオルを乾燥機にかけ、乾燥機の後ろに回り受け取る。乾燥したタオルは再度乾燥させ、梱包を行う。これらをとにかく素早く繰り返す。

このふたつの作業は同じ工場作業でも、求められることが違うということです。ジルベルトで請け負っている仕事(いわゆるライン作業)の方が、障がい者の仕事には向いていると思われます。おかげで、「工場で働く」というトラウマから解放されました。

2.以前に感じた孤立感とは無縁だという事

ライン作業の利点は生産量の可視化です。チームで一つの成果を上げなければなりません。作業要員同士のチームワークが必要です。ジルベルトの工場チームは、お互いが向上心を高めあい、相乗効果のような心が生まれることが素晴らしいです。

孤独からの救済、意識改革、そして今は人間力を学んでいる

実は、僕がジルベルトに入社した当初は、今の社長とは別の人が経営していました。今の社長は、僕が入社して半年後くらいに生活支援員として入社し、現場を見てきた人です。

入社したての頃(前社長時代)は、エアコンの部品のゴムのバリ取りや、インターネットオークションの商品の出品作業をしていました。基本的に「自由」や「仲間意識」をテーマとした社風であり、仕事に対するトラウマを抱えていた僕は、そのこと自体に救われた思いがあります。

今振り返っても30代半ばで、あのような温かい環境の中、協調性を育んで頂いたことに感謝しています。

※現福田社長になってからは、僕はキャップ帽を脱ぎ、ピアスを取り、茶髪を黒髪に戻し、最近では坊主頭がトレードマークになりました。会社には色んな衛生管理機器が置かれるようになり、PC事業部にはおしゃれな椅子が並び、1部屋だった事業所は3部屋になり、さらに事業所の移転(計画未定・3F→1Fへの移転)も視野に入れている様子です。(現在は移転済み)事業の規模も個人の価値観も大きく変貌を遂げた6年間でした。福田社長の影響力に感服しております。

実績が誇りになり、継続が価値になることがとても嬉しい

直近2年くらいは主にアニメのコラムを書いていました。アニメのコラム作成にはとてもやりがいを感じています。クライアントさんから安定して承認を得られていることが、今の支えです。今までの2年間で1000字×400件のコラムを書いてきました。「ひとつの誇り」と表現していい頃でしょう。

それ以外の業務だと、シフトによっては、前記したような「タオルの加工作業」などもしています。このように、色々な作業を任せてくれた会社に感謝しています。本当に貴重な仕事をさせていただき、トラウマが薄れていきました。

最初は僕が工場で働くことにサポーターさん(支援員)も心配してくれていました。ですが、継続することで徐々に信頼を得られるようになり「平均より優れていなくても良い、続けることが価値なんだ!」ということに気付くことができて、今幸せを感じています。

トラウマを克服した今、明るい将来を思い描いている

サポーター(支援員)の方々の営業面での尽力のおかげで「より実践的な仕事」「生産性のあるやりがいのある仕事」が増えているのは実感しています。それを踏まえて、僕達の未来を考えてみました。

就職希望の方の認識として「一般企業に正社員として雇われ、定年まで働く」という強い目的意識があると思います。ただし、働く中でトラウマを負った人たちにとって、社会復帰は不安を抱くところでもあるのではないでしょうか。

現在の就労継続支援A型の仕事を続ける中で、トラウマを乗り越えた時の成功体験は忘れられません。その成功体験がよりポジティブな将来につながるようであれば、一つの目標が達成されたことになると思うのです。僕個人としては、月給20万円くらいの機械のオペレーターなどのお仕事に就きたいと思っています。

勿論、ライン作業や障がい者枠での雇用についても興味があります。安定して収入を得るための選択肢です。今後の働き方に関しては、サポーターの方とも相談して、明確なビジョンにしていきたいと思います。