2022.03.07

統合失調症の僕の成功体験。仕事で評価してくれる人が居ることに喜びを感じる

こんにちは、Shinichiroです。今回は、統合失調症を抱えたぼくが得た、仕事での「成功体験」についてお話していこうと思います。ジルベルトに入って6年の時が経ちました。自分が得た成功体験を思い起こすと「継続することでようやく成功体験を得られている」と実感しています。

どんなに不器用でも、経験を積み重ねることで必ず人は成長します。経験により得た成功体験がさらなる自信となり、次の成功へと繋がるものだと僕は知っています。今回は「仕事の楽しさ」や「成果が上がらなくても見守ってくれる人がいるありがたさ」などについて書いてみようと思います。

統合失調症でも多種多様な仕事を任せてもらってる

現在僕が任されている仕事について簡単に説明します。今僕はジルベルトで、主に工場に出向しており、週4日でお風呂場用品などの加工仕事をしています。そして、週1日はパソコン作業の内勤も行なっており、また、週1日は地域清掃の仕事もしています。不定期ですが、名刺作成・チラシや葉書の作成・編集もしています。

パソコンを使っての作業以外は、1年程の経験になります。どの作業もやりがいを感じており、良い意味で「楽」と感じています。「怠ける余裕がある」という意味の楽ではありません。統合失調症などの障がいが酷かった時と比べた「仕事ができる喜びの楽」です。自分の役割や仕事の中に「楽」を見つけることはとても幸せなことだと思います。

克服できなかった苦手な作業もある

統合失調症を抱えた僕にとって、過去を振り返れば良いことばかりではありませんでした。例えば、僕は、とにかく内職の箱作りの作業が苦手でした。作業スタートから30箱くらい連続で箱を破損してしまい、それ以来箱作りコンプレックスに陥った経験があります。

僕は、入社から6年間働いたジルベルトの最古参ですが、誰よりも仕事ができる作業というのが少ないです。片手で数えるほどにしか経験できていません。統合失調症の僕にとっては、常に平均的な労働力でしがみついて仕事をしてきた6年間でした。

停滞していた仕事も継続により成長を実感できるようになった!

辛い時期を経験してきた6年間でした。そんな統合失調症の僕を支えてくれた人達のことを、ちょっと紹介したいです。

何をやっても人並みな僕ですが、工場での仕事でつい最近「作業スピード上がってますね」と褒めてくれたサポーターさん(支援員さん)がいます。僕としては、成果の上がらない1年もの間、暖かく見守ってくれたことにまず感謝しています。そして、成長したタイミングで良い声を掛けてくれた彼女は、包容力の源泉であり尊い人です。

なかなか成果の上がらないスタッフ(利用者)を見守ることも、その分生産量をフォローすることも、とても根気と労力のいることだったと思います。「色んな作業を安心して任せられるようになりましたね」とか、そんな言葉を頂くと本当に嬉しいです。

また、ジルベルトでは、パソコン作業(WEBライティング)の仕事もしています。その現場でも暖かい支援を受けています。僕の作った文章が「なぜ、どのように伝わりずらい文章にしてしまっているのか」をとても分かり易く説明していただいています。

彼からは稀に「修正点なしで納品できます」という報告をもらえる事があり、そんな瞬間も貴重な成功体験です。もちろん「成長できたのかな?」と思ったら、実はまだまだ課題が山積みだったりします。でも「何度も修正して、チェックを受けて最後には必ずゴールがあるのがライティングの仕事だ」と日々実感できることが、十分幸せなことなのだと思っています。

今の僕にとっての成功体験とは、かみ砕いていうと「人に恵まれる事」や「自分自身で努力を続けること」が、結果として実りある成果に繋がっている感覚です。

今までの恩を仕事で返したい、そして僕と関わる人の優しさを大切にしたい

統合失調症を抱えた僕は、20代の時に工場の現場で、印刷用の溶剤によりシンナー中毒にはなりました。でも、やはり工場での仕事に魅力を感じています。溶剤を使わない工場もあるでしょう。なので将来のためにも、もっともっと作業を速くして、ジルベルトの工場派遣チームの支えになれるように成長していきたいです。やっと平均的に仕事がこなせるようになって、これからジルベルトの工場派遣チームに、今まで見守ってくれた恩を返さなければならない、という時期にきていると思います。そして、サポーターさん(支援員さん)だけではなく、共に働いてくれる人たちの優しさにも応えたいと思っています。

これから書くのは、ジルベルトのスタッフさん(利用者さん)を見て思ったことです。

皆さん毎日必死に働いているのに、同僚に対して底抜けに暖かい対応を見せてくれます。ジルベルトでは定期的なモニタリングで「人と働くことができているか」について評価を受けます。人に対して笑顔で対応できているか?尚且つ常に、真面目でいられるか?一つずつ課題をクリアして今の自分がいます。

ジルベルトが真摯であり優しくあることを評価できる会社で本当に良かったし、共に働く人たちの優しさを大切にしなければならないと思っています。そして、責任感を持って「社会性に長けた人柄」を実現し続けていきたいと思っています。それがきっと、統合失調症である僕にとっての財産になり、何よりの成功体験になるでしょう。