2022.01.21

双極性障害持ち主婦の1日。10年越しでやっと見つけた対処法

こんにちは、Ayakoです。みなさんは、双極性障害をもった主婦の日常を想像できますか?正直言うと、障害をもっているというだけで、なんら普通の主婦と変わりありません。強いて違いを挙げるなら、疲れやすいので「疲労回復」に対して充分配慮することです。

この記事では、障害を持った主婦である私の日常を詳しく書いています。また、過去の辛い経験をもとに「双極性障害とどう向き合ってきたか」「パニックに直面した場合どう対処してきたか」についても掘り下げて書いていきますので、参考に見ていただけると嬉しいです。

うつ状態は日々起きている、休みながら家事をこなす日々

私の場合は「小さなうつ状態の波」と「身体を動かせない位の大きなうつ状態の波」の2パターンあると分析しています。小さなうつ状態の波は、日々起きている状態です。仕事が9時半~14時半までで、たった4時間しか働いてないのですが、身体はかなり疲れている状態になります。参考までに、自分の1日の流れを書き出してみました。

5:00 起床、洗濯、朝食用意、主人の昼食用意

6:00 娘起床、食事準備、娘と一緒に食事、後片付け

7:00 洗濯物を干す、トイレ掃除

7:30 娘送り出し

8:00 掃除機をかける 、主人起床、朝食準備

8:20 身支度

8:40 家を出る

9:10  出社

9:30  仕事開始

12:00   休憩

13:00   午後からの作業開始

14:30   仕事終わり、掃除して帰社

15:00   近くのスーパーへ買い物

15:30   帰宅(しばらくぼーっとする。身体が動がない状態、娘の習い事がある日は、送り迎え)

17:00    夕飯準備開始、風呂掃除(娘担当、できているかチェック)

17:30    娘の宿題見ながら夕飯作り、娘の音読聞く

18:00    娘の今日学校であったことなどを聞く

19:00    3人で夕飯

20:00   夕飯の後片付け、テレビを見ながら洗濯物を畳む

20:30   お風呂に入る

21:00    就寝(別の部屋で娘も就寝)、元気な時は深夜まで起きていることもある

平日はかなりバタバタしています。帰宅して15時半から17時の間は全く何もやる気が起きません。自分のための「休息時間」として考え好きなことをしています。音楽を聞いたり、寝たりしています。その変わり17時になると気持ちを切り替えて活動できるように、気持ちをコントロールしています。「充分休んだ」と自分に理解させること。これが大事です。

気持ちが乗ると後は家事をこなすだけなので、あまり苦になりません。気持ちを乗せるまでが大変だと実感しています。では、身体が起き上がれないほどの大きなうつ状態の波は、どのようにして乗り切っているのでしょう。

身体が起き上がれない状態は、朝ベットにいる時分かります。同時に、頭が重い症状も感じます。そんな状態な時は、諦めてベットで寝ている状態で過ごします。私の場合、酷くても2~3日寝ていれば大抵良くなります。何の病気にしても言えることですが、「疲れ」は天敵です。少しでも疲れたらまず身体を休める事これが大事です。

27時間に及ぶ壮絶なお産、それは後々まで「トラウマ」として記憶に残る

以前の記事で「過去のトラウマ」ついて少し触れました。ここで少しそのトラウマについて書いていきます。当時の状況については、下記の記事をご覧ください。

私にとってトラウマとは、「27時間にも及ぶ壮絶な出産」のことを言います。私は、新しい事をする時かなり緊張し、怖気づいてしまうタイプです。出産も、体験したことがない未知の世界だったので、かなり恐怖を感じていました。ただただ「お産が怖い。陣痛の痛みってどれぐらいなんだろう。いつまで続くのか…」そればかり考えていました。出産後赤ちゃんをどう育てていくかを考えなければいけないのに、自分のことばかり考えていました。お産は、自分でやることなのに「助産師さんに手伝ってもらおう。」とばかり考えていたように思います。

そして、結果として「分娩時間27時間」にまで及んでしまいました。これは長い方だと助産師さんに言われました。その間、ずっと主人はお腹をさすってくれたりしてくれていました。分娩時間とは、本格的な陣痛が始まってから赤ちゃんが出てくるまでの時間のことを言います。本格的な陣痛が始まってない段階でもかなりの痛みがあります。本格的な陣痛は、立ってられない位の痛みでした。それが、27時間も続いたのはまさに地獄でした。

「赤ちゃんに早く会いたい。」

その一心でした。意識は朦朧としている。

「頭が出てるよ。あともう少し。」

最後の力をふり絞って力いっぱい踏ん張りました。のっぺりと生温かいものが太ももに触れるのが分かりました。

「ほら、赤ちゃん出てきたよ。」

私は夢中で赤ちゃんを取り上げ、赤ちゃんの顔を見たのを覚えています。

「私の赤ちゃん。やっと会えた。」

朦朧としている意識のなかで「お産は二度としたくない」そう思ったのをはっきり記憶しています。27時間に及ぶお産は、脳にはっきりとトラウマとして残ってしまう結果となるのでした。

10年双極性障害と付き合った私なりの病気との向き合い方

双極性障害を患ってほぼ10年。悩みながら病気と付き合ってきました。今、上手に病気と向き合えてきており、症状は落ち着いていると感じています。そんな私の、病気と上手く向き合っていくコツは、以下の通りです。

  1. 体調管理をしっかりする
  2. もしも、体調が悪くなった時どう対処するか考えておく
  3. 体調が悪くなるパターンを把握しておく
  4. 病気は自分の力ではどうにもならないと肝に銘じておく

①に関して。前日の疲れを翌日に持ち越さないように心掛けてます。夜更かしは滅多にしません。規則正しい生活を送ることである程度の不調から逃れられます。

②に関して。常日頃医師に相談しておくことが大切です。私の場合、パニックの発作も持っておりいつ起きるかわかりません。起きてしまって慌てても自分が困るだけです。また、予め調べておくことで自分の安心感にも繋がります。私なりの心がけている対処法は「頓服を試す → 効かない場合 → 日中なら病院へ電話 → 電話してもおさまらない場合は病院へ行く(夜間の開いている病院を探しておく)

③に関して。私は生理前と生理中に体調が悪くなる傾向があります。症状としては、生理痛(頭痛)が起きる、膣が痛い、身体がだるいなどです。婦人科にいって相談しています。生理日をしっかり記録し、食料の準備、家事を家族に任せる、などの対策を立ててます。

④に関して。開き直ることは結構重要で、それだけである程度対処はできます。①~④はあくまでも私の対策ですが、みなさんも予防に繋がるかもしれませんので是非参考にしてみて下さい。

薬でのコントロールは必須。今後はうまく付き合いながら生活をする

10年も付き合ってきた双極性障害。私の年齢も40歳。どう向き合っていくか考えなくてはなりません。しかし…もう私のなかで答えは出てしまっています。「双極性障害と付き合っていくと割り切ること」が答えです。

10年もの歳月のうち、色んな方法で薬の減量を試みました。ところが全て失敗に終わってしまいました。(薬の減量について別の記事で詳しく書きたいです)

私は、薬でコントロールしないと自分を制御できない状態なのです。悲しいことではありますが、受け入れざるを得ません。逆に、何千とある薬のなかから自分に合う薬が見つかってラッキーと思うようにしています。物事は考えようです。薬と上手に付き合っていきたいです。