2022.02.10

成長を続ける就労継続支援A型ジルベルト。最古参スタッフが語る過去と現在

こんにちは、Shinichiroです。僕は就労継続支援A型事業所であるジルベルトの開所当初から在籍していた、社内一のベテランです。今回は、職場の環境と利用者さんの意識の移り変わりについて書いていきたいと思います。

多種多様な障がい者と働く毎日

今、職場を共にしている人たちは、身体障がい・知的障がい・精神障がいなどの方々で、病気の種類は様々です。ちなみに僕は精神障がいの統合失調症という病気を患っています。障がいが見た目に出ている人は少なく、ぱっと見では分からないほどです。魅力的な人達が集まっています。

ジルベルトの開設当初に見てきた優しさと現実の難しさ

僕たち利用者にとって、社会に参加する中で最も影響力を持っているのが生活支援員さんです。まず、ジルベルトの開所当初は、当時の社長を含め、計3名の職員さんにより運営されていました。20代(女性)の支援員さんはノリが良くて、とても愛嬌のある優しい方でした。そんな彼女と入れ替わりで入社したのが、今の経営陣です。現在の社長になる福田さんが支援員として会社に入り、同じタイミングで(福田さんの友人でもある)谷口さんがサービス管理責任者として入社しました。

そんな中、お二人の努力に対して十分に共鳴できていなかった自分に、ちょっとした後悔があります。例えば、お二人は、スマホの修理ができます。僕も興味はありましたが勇気が出ず、そこに共鳴することはできませんでした。自ら成長の機会を逃してしまったのは、今思えば悔しいことです。

さて、利用者さんについてですが、その頃のジルベルトは、他のA型事業所から乗り換えてきた人が多く、内職の要領を把握している人達も沢山いました。僕にとっては、初めての障がい者就労だったので、経験豊富な先輩たちに、よく助けていただいたのを覚えています。ただ、皆さん障がいをお持ちなので頑固な部分が垣間見えたり、突飛な行動で職場を沈黙させたりする現場の難しさもありました。

社会を生き抜くための経験値を常にアップデートし続けてほしい

2022年現在のジルベルトのスタッフについてご紹介します。今が一番「まともに話せる人が多い」というのが正直なところです。率直で素直な人が多いので、ストレスの無い職場環境が十分に成り立っています

そして、利用者さんの意識が洗練されていると思います。皆さん、優しい分だけ、苦労して生きてきたのでしょう。だからこそ、自分に素直になれるのだと思います。でも、見誤ってほしくないのが、利用者さん同士が淘汰して、研磨され、今の状況があるわけではありません。では、なぜ人に恵まれる職場になったのでしょう?

一つには、ジルベルトも軌道に乗り、人事の採用基準が明確になったことが挙げられると思います。「この会社で成長できるのはどんな人なのか」を厳しく判断されているからでしょう。さらに、会社の理念に基づいて、会社で評価されるための一つの基準が出来上がっていることの影響も大きいです。

そんな流れの中で、ジルベルトで共に働いてくれる人達には、新しくなったオフィスで存分に実力を発揮し続けて欲しいです。そして、常に仕事と向き合う意識をアップデートしてもらいたいと思っています。自分も勿論、意識を高く持ち続けていきます。今の同僚の人達と、更に歴史を創っていきたいです。

ジルベルトで一番の古株として「スキル」の向上にこだわりたい

僕は今の職場に満足しています。会社で1番の古株になりました。振り返れば、まだまだ学びが及んでないことが多いです。キャリアの乏しい40代障がい者を受け入れる一般企業はそんなに多くないでしょう。だからこそ「キャリア」にプラスして「スキル」を身に付けるべきなのではないかと思っています。これからの未来が明るく照らされるよう、学ぶ姿勢を持って日々過ごしていきたいというのが僕の希望です。